本当なら1歳の誕生日。小さな命が教えてくれた、私たち夫婦の物語

不妊治療

今日は、本当なら1歳のお誕生日。初めての不妊治療で、私たちの元に来てくれた大切な命。もし、あの時無事に生まれてきてくれていたら、今頃はよちよちと歩き始め、拙い言葉を話していたかもしれません。

今回は、本当なら1歳の誕生日。当時を振り返ります。
よろしくお願いします。

着床が教えてくれた、かけがえのない喜び

着床したと分かった時の喜びは、今でも鮮明に思い出せます。何度も何度も挑戦して、うまくいかなかったタイミング法。正直、もうダメかもしれないと諦めかけていた時でした。毎月訪れる生理に、どれほど失望し、涙を流したことか。そんな日々の中で、初めて陽性反応を見た時の衝撃と感動は、言葉では言い表せないほどでした。

二人で手を取り合い、喜びを分かち合いました。「やったね」「本当に頑張ってよかったね」。そう言って、抱き合ったこと。小さな胎嚢がエコーに映った時の感動は、一生忘れることはないでしょう。まだ小さな小さな命だけど、確かに私たちの赤ちゃんが、お腹の中で育っている。希望に満ちた未来を語り合い、どんな名前をつけようか、どんな服を着せようか、どんな部屋にしようかと、幸せな計画を立てていました。

夫婦で乗り越えた、深い悲しみと新たな決意

しかし、その幸せは長くは続きませんでした。去年の年末、定期検診の時に、医師から「難しい」と告げられました。一瞬、何を言われているのか理解できませんでした。頭の中が真っ白になり、ただ呆然と座っていました。先生が何かを説明してくれているのですが、何も耳に入ってきませんでした。

診察室を出て、二人きりになった時、私たちは堰を切ったように泣きました。悔しさ、悲しみ、そして「なぜ」という問いが頭の中を渦巻きました。「私たちが何か間違ったことをしたのだろうか」「もっと早く病院に来ていればよかったのだろうか」。後悔の念に駆られ、ただただ時間が過ぎていくのを待つしかありませんでした。

あの経験があったからこそ、私たちは立ち止まり、深く考える時間を持つことができました。それは決して楽な時間ではありませんでしたが、夫婦で真剣に向き合う、大切な時間でした。「他に何かできたことはないのだろうか」「自分たちに、できることはすべてやり尽くしたのだろうか」。お互いの気持ちを分かち合い、心の奥底にある不安や恐れを吐き出すことで、絆はより一層強くなりました。そして、「このままでは終われない。次こそは、絶対に頑張ろう」と、新たな決意を胸に、再び前に進むことができたのです。

今、隣にいる命が教えてくれたこと

「安定期」という言葉はありますが、実際に赤ちゃんをこの腕に抱くまでは、何が起こるかわからない。あの経験を通して、私たちはそのことを痛感しました。だからこそ、今、隣にいる娘の存在が、より一層愛おしく、尊く感じられます。

娘が生まれてから2ヶ月。日ごとに成長していく姿を見て、改めて思うことがあります。それは、「一日一日を、大切に生きよう」ということ。小さな指が私の手を握る瞬間、ミルクを飲んで満足そうに眠る顔、そして、初めて見せてくれた笑顔。一つひとつの瞬間が、かけがえのない宝物です。不妊治療の苦しみや悲しみを乗り越えて、私たちはこの幸せにたどり着きました。だからこそ、当たり前だと思っていた日常が、どれほど奇跡的なことなのかを実感しています。

過去を未来につなぐために

過去を悔やんでも、後悔しても、失われたものは戻ってきません。ただ、その経験を無駄にしないことはできます。ダメだったなら、「なぜダメだったのか」を反省し、振り返り、次に活かしていく。そうして、また一歩、前に進んでいけばいい。不妊治療は、体力的にも精神的にも、とても辛い道のりです。でも、私たちはその道のりを通して、命の尊さ、夫婦の絆、そして何よりも、今という時間を大切に生きることを学びました。

あの時、私たちの元に来てくれた小さな命は、私たちに多くのことを教えてくれました。この感謝の気持ちを胸に、私たちはこれからも歩んでいきます。

まとめ

今回のブログでは本当なら1歳の誕生日。当時を振り返りについてお話をさせていただきました。

今を大切に明日からも日々過ごしていこうと思います。

引き続きよろしくお願いします。

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