【妊活7】稽留流産を乗り越えて:再び不妊治療へ、そして新たな希望

【妊活7】稽留流産を乗り越えて:再び不妊治療へ、そして新たな希望 不妊治療

私たち夫婦は1月に稽留流産という辛い経験をしました。

流産後、医師の指示で3ヶ月間、治療をストップせざるを得ませんでしたこの期間は、正直に言って非常に苦しく、精神的にもつらい日々でした。流産後、奥さんの体には様々な変化があったようですが、幸いにも生理が規則的に来るようになり、少しずつ回復していることが私にとっても大きな支えになっていました。

今回は流産の後、治療再開ついてお伝えします。

この記事では7つのパートに分けて解説しています。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

  1. 治療再開
  2. 移植への道のり、卵の質と奥さんの年齢との向き合い方
  3. 分割胚移植、生命の神秘とグレードの評価
  4. ゴールデンウィークの試練、そして化学流産という現実
  5. 不妊治療とhCG数値の重要性、希望と現実の狭間で
  6. 体質改善への取り組み「ショウキT-1」と「亀鹿仙」との出会い
  7. 新たな選択肢と前向きな一歩

治療再開

私たちはB病院で不妊治療を再開しました。奥さんの生理が始まって3日目、夫婦で再びB病院の門をくぐります。

2024年4月10日

問診では、今後の治療計画について医師から話を聞きました。この日は内診はなく、主に生理周期の確認と、移植に向けた準備のための薬が奥さんに処方されました。処方されたのはレトロゾールという内服薬で、これを5日間服用するとのこと。排卵の2日後に移植という具体的なスケジュールが示されました。

移植への道のり、卵の質と奥さんの年齢との向き合い方

2024年4月19日

採血と内診を経て、ついに移植日が決まりました。医師からは、私たち夫婦にとって非常に重要な説明がありました。「移植2回目までで稽留流産に至るケースは、ほとんどが受精卵の異常、つまりたまたま質の悪い卵だった可能性が高いと考えられます」とのこと。この言葉に、私たちのどちらかに根本的な問題があるわけではないという安堵感を覚えました。同時に、毎回「良い質の卵」に出会えるかどうかが、いかに重要であるかを改めて認識させられました。

当時の奥さんの年齢は31歳。医師は「今の年齢的に詳しい検査をするよりも、まずは治療を継続する方が妥当」という見解を示しました。これは、年齢が上がるにつれて卵子の質が低下する傾向にあるため、早めに質の良い卵子に出会うための試行回数を増やすことが大切だというメッセージだと私も理解しました。この説明を受け、私たちは、一つ一つの治療を大切に進めていく決意を新たにしました。

分割胚移植、生命の神秘とグレードの評価

2024年4月23日

この日の採血はありましたが、事前に子宮内膜の厚さを内診で確認することはありませんでした。内膜の厚さは、オペ室で移植直前に確認され、その結果は移植後に渡される用紙で知る仕組みです。

今回移植する胚は分割胚です。分割胚とは、受精後2日目から3日目あたりで、細胞分裂を始めた初期段階の胚を指します。この分割胚は、周りの「殻(透明帯)」を取り除かずに移植するとのことでした。胚のグレードは1から5まであり、一般的にグレード4までが移植可能とされています。私たちの胚はグレード3。これは問題ない範囲であり、安心しました。

融解中に胚の状態が変動することもあるため、移植までの待ち時間にも緊張が走ります。私たちの分割胚は、融解中にさらに細胞分裂を進め、4細胞になっていました。移植直前にも再度グレードの確認が行われ、問題がなければ移植へと進みます。胚は奥さんの子宮の中で何度も分裂を繰り返し、胚盤胞という着床に適した状態になってから、子宮内膜に着床します。この小さな命が、私たちの元へと来てくれることを、ただひたすらに願うばかりでした。

ゴールデンウィークの試練、そして化学流産という現実

2024年5月3日

運命の採血と問診がありました。結果は、hCG値が微量に検出されたものの、基準値には満たないとのこと。医師からは「おそらく途中で成長が止まってしまったのでしょう。このまま生理が来る可能性が高いです」と告げられました。そして、10日後に再受診し、採血検査を行うことになりました。

hCG値が平行線でずっと続くと、子宮外妊娠の可能性が出てくるため、この10日間は不安でいっぱいでした。妊娠の兆候が見えたにもかかわらず、それが継続しないというのは、奥さんにとってはもちろん、私にとっても言葉では言い表せないほど辛い経験です。

不妊治療とhCG数値の重要性、希望と現実の狭間で

ここで、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の数値について少し説明させてください。hCGは、妊娠が成立すると胎盤になる部分から分泌されるホルモンで、「妊娠ホルモン」とも呼ばれます。このホルモンが分泌されることで、妊娠検査薬が陽性反応を示し、血液検査でも妊娠が確認できます。

不妊治療において、血中のhCG値は、着床が起きているか、そして妊娠が正常に継続しているかを確認するための非常に重要な指標となります。一般的に、妊娠4週目(生理予定日頃)でhCG値が100mIU/mL以上あれば、着床がしっかりしていると判断されることが多いです。しかし、私たちのケースのようにhCG値が低かったり、伸び率が悪い場合は、化学流産や子宮外妊娠の可能性が考えられます。

今回の私たちのケースでは、hCG値が微量に検出されたものの、基準値に満たなかったため、妊娠が継続しなかった「化学流産」という結果になりました。化学流産は、受精卵が着床しかけたものの、それ以上育たずに生理として排出されてしまう状態を指します。妊娠検査薬で陽性が出ても、その後に生理が来てしまうという形で経験することがあります。

体質改善への取り組み「ショウキT-1」と「亀鹿仙」との出会い

私たちは通院と並行して、自分たちでも何かできることはないかと考えていた「体質改善」について、具体的な行動を起こしました。実は、2年以上前から市販の漢方を服用していましたが、評判の良さや専門家によるカウンセリングが受けられることに魅力を感じ、漢方を見直して「ショウキT-1」「亀鹿仙」を夫婦で服用するようになりました。これらの漢方は、決して安価なものではなく、正直なところ経済的な負担は小さくありませんでした。しかし、少しでも良い結果に繋がるならと信じ、二人で励まし合いながら飲み続けてきました。

2024年5月10日

この日、改めてそれらの漢方薬剤師さんとリモートでカウンセリングを受けました。漢方薬剤師さんからは、不妊治療の病院では注射などで採卵数を増やすことはできても、卵子や精子の質そのものを向上させることを目的とした治療法は限られている、という説明を受けました。これは私たちも日頃感じていたことでした。

私たち夫婦の治療歴的にみると、着床までは至るものの、その後の妊娠継続が難しいのは、やはり染色体異常など、胚の質の問題が要因ではないか、という指摘がありました。さらに、「腎臓の数値が良くないとAMH(抗ミュラー管ホルモン)も悪くなる可能性がある」という、新たな視点も教えていただきました。AMHは卵巣の予備能を示す指標であり、これが低いと卵子の数が少ないことを意味します。薬剤師さんからは、内科で必要な項目について血液検査を受けた後、私たち夫婦に合った体質改善方法を改めて教えてもらえることになりました。

また化学流産について、「治療をしているからこそ気づくけれど、自然妊娠でもよくあること。知らないまま過ごしているだけ」という言葉を聞き、奥さんの心が少し軽くなったように見えました。私もこれは私たち夫婦が特別なのではなく多くの女性が経験しうることなのだと知ることができ、気持ちが楽になりました。

私たちは体質改善のため、服用していた漢方は下記です。

ショウキT-1

タンポポの成分を抽出した漢方で、女性の生殖機能をサポートすると言われています。特に、卵子の質の向上や、子宮内膜の環境改善に効果が期待されることから、不妊治療中の女性に注目されています。


亀鹿仙(きろくせん)

鹿の角と亀の甲羅を主成分とする漢方で、古くから滋養強壮や、特に「腎」の機能を高めるものとして用いられてきました。漢方医学では、「腎」は生殖や成長・発育を司ると考えられているため、不妊治療において、卵子や精子の質を高める目的で用いられることがあります。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【最大ポイント5倍!7/15限定】亀鹿神精丸60包
価格:15,120円(税込、送料無料) (2025/7/14時点)


新たな選択肢と前向きな一歩

2024年5月14日

hCGの再検査の結果、数値的に化学流産であることが確定しました。今回の通院前に生理が来たため、それが明確な答えでした。

医師からは、次回の治療について新たな選択肢が提示されました。これまでと同じクロミフェン周期(飲み薬)で治療を進める方法。そして、採卵数を増やしたいのであれば、アンタゴニスト法(飲み薬+自己注射)を試してみるのも良い、とのことでした。奥さんのAMHが低いため、たくさん採れるとは限りませんが前回よりも大きく成長した状態で採れる可能性もあるという説明に私たち夫婦はかすかな希望を見出しました。

これまでの稽留流産と化学流産の治療歴から、医師の見解は「おそらく着床はしているし、子宮内膜の厚さも問題なかったため、やはり卵子側(染色体異常)で妊娠継続が難しかったのだろう」というものでした。つまり、奥さんの体や子宮に何か異常があり別の特別な治療が必要というわけではない、ということでした。

この説明は、私たちにとって大きな意味を持ちました。問題が「卵子の質」にあるならば、質の良い卵子に出会えるまで治療を諦めずに続けていくしかない、という結論に至ったのです。私の数値には治療上問題がないことも確認できたため、あとは二人で力を合わせ、漢方での体質改善や生活習慣の見直しにも積極的に取り組みながら、この道を歩んでいくことになります。

医療費の詳細

下記が医療費明細です。2回目の移植を行いましたがやはり費用がかかります。漢方の費用は除きます。

合計5回通院しました。かかった医療費は、合計で51,880円

日時受診者受診内容・検査結果検査項目・備考通院料(薬代込み)
24年4月10日問診3,340円
24年4月19日超音波エコー3,150円
24年4月23日移植39,190円
24年5月10日HCG検査3,200円
24年5月14日HCG検査3,000円

まとめ

今回のブログでは流産の後、治療再開を7つのパートに分けてお話をさせていただきました。

  1. 治療再開
  2. 移植への道のり、卵の質と奥さんの年齢との向き合い方
  3. 分割胚移植、生命の神秘とグレードの評価
  4. ゴールデンウィークの試練、そして化学流産という現実
  5. 不妊治療とhCG数値の重要性、希望と現実の狭間で
  6. 体質改善への取り組み「ショウキT-1」と「亀鹿仙」との出会い
  7. 新たな選択肢と前向きな一歩

またしても残念な結果になりました。でも私たち夫婦は諦めません。

次回のブログでは現在保管している胚がないため

採卵から治療を再スタートすることになったついてお話しできればと思います。

引き続きよろしくお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました