自然妊娠へ最後の挑戦です。覚悟を決めてD病院へ転院しました。
今回はD病院での受診内容やその後の私たちの妊活についてお伝えします。
この記事では3つのパートに分けて解説しています。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
- 最後の挑戦と決意の転院
- 助成制度の申請と新たな検査
- 3ヶ月の治療がもたらした気づきと決断
最後の挑戦と決意の転院

2023年6月
私たちは「これが最後の挑戦だ」という強い思いを胸に、D病院の門を叩きました。夫婦で医療方針をじっくりと確認し、納得した上で治療を進めることに決めたのです。不妊治療は、ときに孤独で先が見えにくい道のりです。だからこそ、医療者との信頼関係がなによりも重要だと感じています。D病院では、私たちの不安な気持ちに寄り添い、丁寧な説明をしてくれたおかげで、安心して治療に臨むことができました。
最初のステップとして、奥さんはエコー検査と子宮頸管粘液の採取を受けました。これらの検査は、奥さんの子宮や卵巣の状態、そして精子が子宮内へ到達する過程に問題がないかを確認するために不可欠です。子宮頸管粘液の採取は、排卵期の子宮頸管粘液の状態を調べることで、精子の動きを妨げる要因がないかを確認する大切な検査です。期待と不安が入り混じる中、奥さんは一つ一つの検査を乗り越えていきました。しかし、治療は私たちの想像以上に早く「回数上限」という壁にぶつかりました。
保険適用と自費診療の壁
不妊治療には保険適用に回数制限があり、一部検査や治療は上限を超えると自費になります。 この上限に達したことで、保険適用内での治療が終わり、以降は自費での治療となることが告げられたのです。経済的な負担は大きくなりますが、それでも「子どもを授かりたい」という奥さんと私の強い願いは変わりませんでした。この時期には、私の精液検査も実施しました。不妊の原因は奥さん側だけでなく、私にも原因があるかもしれない。夫婦二人で向き合う治療だからこそ、共に検査を受けることの重要性を改めて感じました。
助成制度の申請と新たな検査
2023年7月
私たちは東京都の不妊検査等医療費助成制度を申請しました。高額になりがちな不妊治療において、こうした助成制度は私たちにとって大きな支えとなります。当時は都内に住んでいたので、この制度の対象となりました。 確かに、都内での生活は家賃や生活費など他の県と比べて費用がかさむと感じることもあります。しかし、不妊治療に関してはこのような手厚い助成制度があったことは本当に心強く、助かりました。
治療も引き続き行われ、奥さんはエコー検査に加え、ヒューナー検査、そして頸管粘液採取を受けました。ヒューナー検査は性交後に子宮頸管内の粘液と精子の状態を調べる検査でこれまで受けたことがありませんでした。D病院では、私たちのこれまでの治療歴や検査結果を細かく確認し必要な検査を一つ一つ丁寧に提案してくれました。
東京都不妊検査等医療費助成制度とは
この制度は、保険医療機関にて行った不妊検査及び一般不妊治療に要した費用(保険薬局における調剤を含みます。)について、5万円を上限に助成してくれるものです。また、助成回数は夫婦1組につき1回限りと定められています。対象となる検査や治療、助成額には上限が設けられていますが私たちのように経済的な負担を感じている夫婦にとっては、治療を継続するための大きな後押しになります。申請には医療機関が発行する証明書や夫婦の所得を証明する書類など、いくつかの書類を準備する必要があります。手続きは少し手間がかかりますが利用できる制度は積極的に活用したいと考えていました。
3ヶ月の治療がもたらした気づきと決断
2023年8月
奥さんはエコー検査、尿検査、頸管粘液採取といった基本的な検査を続けました。治療期間が長くなるにつれて、奥さんの心身の負担は増していきます。それでも、D病院の先生方とスタッフの方々は、常に私たち夫婦の感情に寄り添い、励ましの言葉をかけてくれました。特に印象的だったのはこれまでの病院では行われなかったヒューナーテストを実施してくれたことです。この検査を通して私たちにこれまで見えていなかった部分が明らかになり、それが今後の治療方針を決定する上で大きな「踏ん切り」となりました。
D病院での3ヶ月間は、私たちにとって非常に貴重な時間でした。丁寧な診察と私たちに寄り添う温かいサポートは、不妊治療に対する私たちの見方を変えてくれたと言っても過言ではありません。そして、この3ヶ月の経験と新たに得られた情報をもとに、私たちはある決断を下しました。それは不妊治療専門医であるB病院に戻ることです。D病院での治療は私たちに多くの気づきを与えてくれました。
しかし、これ以上自然妊娠にこだわり治療を続けるよりも覚悟を決めて不妊治療専門医で不妊治療を再開開始することが、今の私たちにとって最善の選択だと判断しました。
再びB病院の扉を叩くことに不安がないわけではありません。しかし、D病院での経験が私たちを強くし前向きな気持ちで新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれました。
医療費の詳細
下記が6月から8月までD病院での治療3ヶ月間の医療費明細です。
合計8回通院しました。かかった医療費は、合計で30,180円。
日時 | 受診者 | 受診内容・検査結果 | 検査項目・備考 | 通院料(薬代込み) |
---|---|---|---|---|
2023年6月9日 | 妻 | 初診、エコー、血液検査、子宮頸管粘液採取 | 血液検査 | 6,920円 |
2023年6月12日 | 妻 | エコー、子宮頸管粘液採取 | 2,210円 | |
2023年6月16日 | 妻 | エコー | 回数上限達したため自費 | 3,940円 |
2023年6月19日 | 妻 | エコー、ヒューナー検査、頸管粘液採取 | 回数上限達したため自費 | 4,000円 |
2023年6月26日 | 妻・夫 | エコー、精液検査 | 精液検査 | 5,880円 |
2023年7月18日 | 妻 | エコー、尿検査、頸管粘液採取 | 2,480円 | |
2023年7月21日 | 妻 | エコー、ヒューナー検査、頸管粘液採取 | 2,270円 | |
2023年8月18日 | 妻 | エコー、尿検査、頸管粘液採取 | 2,480円 |
まとめ

今回のブログではD病院での受診内容やその後の私たちの妊活を3つのパートに分けてお話をさせていただきました。
- 最後の挑戦と決意の転院
- 助成制度の申請と新たな検査
- 3ヶ月の治療がもたらした気づきと決断
これから始まるB病院での本格的な不妊治療。私たちは、希望を胸に夫婦二人三脚でこの困難な道のりを乗り越えていきたいと考えています。
次回のブログでは、B病院での本格的な不妊治療ついてお話しできればと思います。
引き続きよろしくお願いいたします。
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