奥さんが里帰りで実家へ帰省。出産予定日の1ヶ月前という大切な時期、しばらくの間は一人暮らしです。この機会を活かして、以前から温めていた「やりたいことリスト」を実行することにしました。
ということで
奥さんの里帰り期間を利用した男の一人旅
についてお伝えします。
まずは1日目の様子です。
最後まで読んでみてください。
きっかけ

かねてより交通系YouTuberのスーツさんや西園寺さんの動画に影響を受け、一人旅への憧れを募らせていました。そこで、私が利用したのは、JR東日本がかつて発売していた「週末パス」です。これを使って、福島県の会津若松から新潟県の新津を結ぶ「SLばんえつ物語」に乗車する旅を計画しました。道中には「食べログ百名店巡り」「駅スタンプ(エキタグ)を集める」「在来線のみで旅を完結する」といった、自分だけのルールを設けました。
1日目の旅の内容
1日目の旅の内容に関して5つに分けてお話していきたいと思います。
- 旅の始まりと今はなき「週末パス」の魅力
- 福島・郡山での出会いと発見
- いよいよ「SLばんえつ物語」へ
- 旅のルールと自分だけの時間
- 新潟での夜と旅の続き
#01:旅の始まりと今はなき「週末パス」の魅力
旅の1日目は、午前4時台の始発列車に乗って移動を開始。午前8時には宇都宮に到着し、午前10時には福島県の郡山へ。東北出身でありながら、福島県を訪れるのは今回が初めてです。
今回の旅で大いに役立ったのが、JR東日本が提供していた「週末パス」です。これは、週末(土休日)の連続する2日間、JR東日本エリアの広範囲の普通列車(快速含む)の普通車自由席と、一部の第三セクター鉄道が乗り放題になるお得なきっぷでした。料金は大人1名あたり8,800円。特急券や指定席券を別途購入すれば、新幹線や特急列車にも乗車できるため、旅の選択肢がぐっと広がりました。
私はこの週末パスを活用することで、より自由に、そして経済的に旅をすることができました。通常、これだけの距離を移動しようとすると、それなりの交通費がかかりますが、週末パスのおかげで、交通費を気にせず、行きたい場所へ足を延ばせました。
しかし、残念ながらこの「週末パス」は2025年6月27日をもって廃止されてしまいました。現在では、このようにお得に広範囲を移動できるきっぷは少なくなっており、今回の旅は貴重な体験となりました。
#02:福島・郡山での出会いと発見
郡山に到着後、事前に調べていた食べログ百名店のパン屋さんと蕎麦屋さんを巡りました。まずは、地元で人気のパン屋さんへ。焼きたての香ばしいパンの匂いが店内に広がり、どれも美味しそうで目移りしてしまいます。いくつか購入し、すぐに一つ頬張ると、外はカリッと、中はふんわりとした食感に思わず笑みがこぼれました。
次に訪れたのは、こだわりの蕎麦屋さん。透き通った出汁の香りが食欲をそそります。手打ち蕎麦はコシがあり、喉越しも抜群。旅の疲れを癒してくれるような、優しい味わいでした。
新幹線も停車する郡山駅は、想像以上に大きく驚きです。駅構内にはお土産屋さんや飲食店が軒を連ね、活気にあふれていました。少し休憩するため、スターバックスにも立ち寄り、温かいコーヒーを購入。マイストアパスポートも集めているため、無事に福島県のスタンプも手に入れました。旅の途中で地域のスターバックスを訪れるのは、私の小さな楽しみの一つです。その地域の特色あるカップや、限定メニューに出会えることもあり、ちょっとした宝探しのような感覚です。
#03:いよいよ「SLばんえつ物語」へ
郡山からは在来線を乗り継ぎ、待ちに待った「SLばんえつ物語」に乗車します。このSLは、福島県の会津若松駅から新潟県の新津駅までを結ぶ、人気の観光列車です。重厚な黒い車体から白い煙を吐き出しながら走る姿は、まさに圧巻。レトロな客車の中も、旅情を誘う雰囲気でいっぱいです。
SLばんえつ物語の乗車には、乗車券の他に指定席券が必要です。通常、指定席券は大人1名あたり840円ですが、今回はJREバンクの株主優待を利用し、なんと4割引きで乗車できました。そのため、実際にかかった指定席券の費用は500円。こうした優待を賢く使うことで、旅の費用を抑えつつ、特別な体験ができるのは嬉しいですね。
実は今回、より快適な旅を求めてグリーン車の予約を試みたのですが、残念ながら満席で叶いませんでした。やはり人気の観光列車だけあって、グリーン車は早めに予約しないと難しいようです。しかし、普通車でも窓を開けることができたので、充分にSL旅を満喫できました。
車窓からは、阿賀野川の清流や、豊かな田園風景が広がり、日本の原風景ともいえる景色が流れていきます。そして何よりも感動したのは、窓を開けることができたことです。外の風を感じながら、蒸気機関車特有の石炭が燃える匂いや、油の香りが車内に入り込んできます。普段は味わえないその匂いは、SLに乗っているという実感を一層強くしてくれました。SLの汽笛が山々に響き渡るたびに、心が高鳴ります。普段の生活では味わえない、特別な時間がそこにはありました。
客車内には展望車や、子供が遊べるスペースも設けられており、家族連れでも楽しめる工夫がされています。今回は一人旅でしたが、いつか奥さんと子どもと、またこのSLに乗って旅をしたいという気持ちが募りました。
#04:旅のルールと自分だけの時間
今回の旅では、いくつかの「自分ルール」を設定しました。一つは、「在来線のみで旅を完結すること」。これにより、よりローカルな景色や人々の暮らしに触れることができました。各駅での乗り換えの際には、その土地の空気に触れ、短い時間ながらもその地域の雰囲気を味わうことができました。
もう一つは、「駅スタンプ(エキタグ)を集めること」。エキタグとは、スマートフォンアプリを使って駅のQRコードを読み込むことで、デジタルスタンプを集められるサービスです。駅に降り立つたびに、スマホを片手にQRコードを探すのが、まるで宝探しのようで楽しかったです。それぞれの駅には、その駅ならではのデザインのスタンプがあり、集めるのがやみつきになります。
そして、今回の旅で特に力を入れたのが「食べログ百名店巡り」です。郡山でのパンと蕎麦の百名店訪問をはじめ、SLの道中でも地元の特産品を使ったお菓子や、名物料理を味わいました。旅先での食事は、その土地の文化を感じる大切な要素だと改めて感じます。百名店ならではのこだわりや、そのお店の歴史に触れることもでき、食を通じて地域の魅力を深く知ることができました。
奥さんがいないこの期間は、普段はできないようなことに没頭できる貴重な時間です。自分のペースで、自分の行きたい場所へ行き、自分の好きなものを食べる。誰にも気兼ねすることなく、ただひたすら自分の欲求を満たす。この解放感が、何よりも贅沢でした。
#05:新潟での夜と旅の続き
SLの終点である新津には、18時頃に到着しました。一日中列車に揺られてきましたが、疲れよりも旅の充実感が勝ります。この日の夕食も、もちろん食べログ百名店で選んだお店へ。向かったのは、新潟市内で人気のハンバーグ店です。
店内は落ち着いた雰囲気で、一人でも入りやすかったのが嬉しいポイントです。注文したハンバーグは、肉汁がじゅわっとあふれ出し、口の中でとろけるような絶品でした。旅の締めくくりにふさわしい、最高の味覚体験でした。
SLばんえつ物語に乗車し、車窓からの景色を眺めながら、これまでの人生やこれからの家族との生活について思いを巡らせました。もうすぐ新しい家族が増えることへの期待と、少しの不安。一人旅だからこそ、普段は考えないような深い思考に時間を費やすことができました。
この旅は、単なる移動ではなく、自分自身を見つめ直す貴重な機会となりました。普段は仕事や家庭に追われ、なかなか自分と向き合う時間が取れません。しかし、今回は時間を気にせず、ただひたすら自分の心と向き合うことができました。
SLの力強い走行音と、ガタゴトと揺れる車体が、まるで私の心の奥底を揺さぶるようでした。今回の旅で得た感動や気づきは、きっとこれからの人生において、大きな財産となることでしょう。
まとめ

今回のブログでは、奥さんの里帰り期間を利用した男の一人旅に関して1日目の内容を5つに分けて説明をさせていただきました。
- 旅の始まりと今はなき「週末パス」の魅力
- 福島・郡山での出会いと発見
- いよいよ「SLばんえつ物語」へ
- 旅のルールと自分だけの時間
- 新潟での夜と旅の続き
新津に到着する頃には、夕焼けが空を染め、美しい景色が広がっていました。しかし、私の旅はまだ始まったばかり。2日間にわたる鉄道旅は、まだまだ続きます。明日、私はどんな新しい発見に出会うのでしょうか。
引き続きよろしくお願いいたします。
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